応募が来ても、面接に来てもらえなければ採用は始まらない
求人への応募数は増えたのに、面接日程が決まらない。予約した人が当日来ない。こうした悩みは、採用担当者が少ない広島の中小企業でも起こりやすい課題です。応募者は一社だけを見ているとは限らず、複数の求人を比較しながら、返信が早く安心できる会社から選考を進めます。
面接の着座率を上げるために重要なのは、応募者の熱意だけに期待することではありません。応募から面接までの連絡を、早く・分かりやすく・不安なく進められるように設計することです。特別な採用システムがなくても、社内の対応ルールを決めるだけで改善できます。
1.応募を確認したら、まず電話する
応募を確認したら、できるだけ早く電話します。営業時間内の応募であれば当日中、営業時間外なら翌営業日の午前中を目安にします。応募から時間が空くほど、応募者の関心が別の企業へ移ったり、どの求人に応募したか曖昧になったりしやすくなります。
電話では、応募へのお礼、会社名と求人名、現在の就業状況、面接可能な時間帯を簡潔に確認します。最初から詳しい志望動機を聞き出そうとすると、応募者に負担を感じさせることがあります。まずは安心して日程調整へ進めることを優先しましょう。
2.電話に出なければ、すぐメッセージを送る
電話に出なかった場合は、留守番電話だけで待たず、求人媒体のメッセージやSMS、メールなど応募者が確認しやすい方法で連絡します。「先ほど電話しました。折り返してください」だけでは、誰から何の用件か分からず、返信の負担も大きくなります。
メッセージには、会社名、応募した求人名、応募へのお礼、電話した旨、連絡の目的を明記します。そのうえで面接候補を2〜3枠提示し、「番号で返信するだけでも大丈夫です」と添えると、仕事中や移動中の人でも返しやすくなります。
例としては、「株式会社〇〇 採用担当です。この度は営業職へご応募いただきありがとうございます。先ほど日程調整のためお電話しました。①7月28日14時、②7月29日10時、③7月30日17時のうち、ご都合のよい時間を番号でご返信ください。難しい場合は希望日時を2つほどお知らせください」といった形です。
3.返信を待つだけで止めず、追客の期限を決める
一度メッセージを送って終わりにすると、通知を見落とした応募者との接点が切れてしまいます。当日中に返信がなければ翌営業日にもう一度連絡するなど、社内で追客の回数と期限を決めておきます。
ただし、短時間に何度も電話をかけると不信感につながります。電話とメッセージを組み合わせ、相手が返信しやすい間隔を空けることが大切です。連絡履歴を求人媒体や共有表へ残し、複数の担当者から同じ連絡をしないようにします。
4.面接候補日は近い日程で、複数提示する
「都合のよい日を教えてください」と応募者へ判断を委ねるより、会社側から具体的な候補を提示した方が日程は決まりやすくなります。可能であれば応募から数日以内の候補を含め、昼休み、夕方、オンライン面接など、自社で対応できる選択肢を用意します。
現職中の人に平日の日中だけを求めると、調整できずに離脱する場合があります。すべての希望へ合わせる必要はありませんが、採用したい人物が動きやすい時間帯を考えて面接枠を設計しましょう。
5.日程確定メッセージで、当日の不安をなくす
面接日時が決まったら、口頭だけで終わらせず、必ず文章でも案内します。日時、住所、建物名、受付方法、所要時間、持ち物、服装、担当者名、遅れる場合の連絡先をまとめます。車で来社する人が多い地域では、駐車場の場所や利用方法も重要です。
オンライン面接の場合は、使用するサービス、参加URL、接続できない場合の連絡先を送ります。応募者が当日の動きを具体的に想像できるほど、迷いや不安による辞退を減らしやすくなります。
6.前日に、確認ではなく歓迎のメッセージを送る
面接前日にはリマインドを送ります。「明日の面接に来られますか」と確認するだけではなく、「お会いできることを楽しみにしています」と歓迎の姿勢を伝えましょう。日時と場所も再度記載し、予定変更があれば遠慮なく連絡できる一文を添えます。
辞退の連絡をしやすくすることも大切です。無断欠席を責めるのではなく、変更や再調整の窓口を示すことで、別日程へつなげられる可能性があります。
7.応募数ではなく、面接までの数字を毎週確認する
着座率を改善するには、応募数だけでなく、電話がつながった数、メッセージへ返信があった数、日程確定数、実際の面接数を記録します。求人媒体や職種によって差がある場合は、応募者の質だけでなく、連絡までの時間や面接枠が合っているかも確認します。
応募後の初回連絡が遅い、候補日が少ない、案内が分かりにくいなど、離脱が起きる場所を見つければ、改善するべき業務が明確になります。
- 応募確認から初回連絡までの時間を決める
- まず電話し、不通ならすぐ文章を送る
- 面接候補を2〜3枠提示する
- 返信がない場合の再連絡ルールを決める
- 日程確定後は当日の情報を文章でまとめる
- 前日に歓迎のリマインドを送る
- 応募から面接までの数値を毎週確認する
採用専任者がいなくても、対応の型はつくれる
面接の着座率は、求人原稿だけで決まるものではありません。応募した直後から、応募者は会社の対応や雰囲気を見ています。連絡が早く、案内が分かりやすく、予定変更にも丁寧に対応する会社は、それ自体が応募者にとって安心材料になります。
ReCUでは、求人原稿の作成や掲載だけでなく、応募対応、面接日程の調整、選考フローの整理まで支援しています。応募はあるのに面接につながらない場合は、現在の連絡方法と数字を整理するところからご相談いただけます。
広島を拠点に、企業の採用・育成・定着と、求職者の転職・就職を支援しています。




